一般的な浴室リフォームを行う際、主なものとして以下の費用が必要となります。

＜システムバスのサイズ検討＞
　今の狭い浴室を広々とした空間に作り変えたい、という願望は浴室リフォームの代表的な理由の一つです。ただ、 浴室を大きくするとかかる費用も増えてきます。システムバスの場合、その価格は大きいものほど高くなるのはもちろん、それに合わせて床や壁を改修することになれば、その分の費用もプラスされます。
　広いお風呂ならのびのびとくつろげる、コンパクトな空間なら水道光熱費が抑えられて掃除も楽、どちらのメリットを優先するか、コストの問題と一緒に考えてみましょう。

＜グレードを一考＞
　システムバスの場合、多くのメーカーで予算に合わせたグレードが用意されています。当然、高級なグレードのものほど素材やデザインにこだわり、様々な快適オプションも付いてきます。その中で、 わが家に本当に必要なものは何かを選ぶ作業になります。
　何より費用を優先したいならスタンダードなグレードを基本とするべきです。コストも抑えたいけど、バスタイムを今より心地よく癒されるものにしたいなら、例えばジェットバスやミストサウナ、間接照明などの機能付加も視野に入るでしょう。さらに、日々のお手入れ重視派や、高齢の方にやさしい機能など、考えるポイントはそれぞれの家族の分だけ異なります。コストとともに、重視したい点を見極めていきましょう。

　　浴室のリフォーム費用を抑えるために、商品自体について一考する以外にも、いくつかの方法があります。

＜水廻りをまとめてリフォーム＞
　一般的に、浴室・キッチン・洗面所・トイレといった水廻り関連のリフォームは、配管など共通する設備が少なくないといった特性もあって、まとめて行うことで作業の手間を軽減することができ、費用を抑えられることがあります。また、水廻り各所は新設した時期（新築など）が同じ場合がよくあり、劣化などによりトラブルが発生するタイミングが近くなる傾向もあります。特に浴室と洗面所は隣り合わせのケースが多いこともあり、一度相談してみるのもおすすめです。

＜補助金を調べてみる＞
　浴室リフォームは、 国や地方自治体からの補助金が活用できる場合があります。

　「コストを抑えることは、何かを我慢すること」とは、一概には言い切れません。 便利だと思いこんでいたものが、よく考えてみたらわが家の場合は不要なもの（なくても困らないもの）だった、というケースはよくあります。浴室リフォームは、決して安くはない費用となるもの。こだわりたい箇所、必要不可欠な機能、予算によっては付けたいオプション、などトータルで検討しながら、理想のお風呂を叶えていきたいですね。