いい眠りとはどんなもの?「睡眠の日」に考える
春眠暁を覚えず。どれだけ寝てもまだ眠いのは、春のせい?そんなふうに日中も眠い目をこすっている人、多いのではないでしょうか。今回は「睡眠の日」について、そして快適な睡眠とはどんなものか、紹介していきます。
「睡眠の日」とは、正しい睡眠についての知識を広め、国民の健康増進を目指して、睡眠健康推進機構が2011年に制定したものです。睡眠の日は1年に2回あり、春(3月18日)と秋(9月3日)に定められています。
春の睡眠の日…3月18日: 欧米の「世界睡眠デー」に合わせて設定
秋の睡眠の日…9月3日:「ぐっすり」の語呂合わせから
睡眠の日を制定した睡眠健康推進機構は、精神・神経科学振興財団と日本睡眠学会が共同で組織した機構です。睡眠の日を中心に前後一週間を「睡眠健康週間」として、全国で講座や相談窓口を開設するなど、様々な活動を行っています。
睡眠問題は社会問題でもある
快適な睡眠とは
「快適な睡眠のための7箇条」
①快適な睡眠でいきいき健康生活
ぐっすり眠り、朝すっきり目覚めることで、ストレス低減や疲労回復が期待でき、ミスや事故防止にもつながる。睡眠に問題があると、生活習慣病などのおそれも。
②睡眠は人それぞれ、日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター
睡眠時間やパターンは個人差が大きい。無理に眠ろうとすることで睡眠の質の低下にもつながる。快適な睡眠の目安は、日中しっかり目覚めているかどうか。
③快適な睡眠は、自ら創り出す
就寝前のカフェインや寝酒は要注意。眠りのための環境づくりとして、不快な音や光を防いだり、自分にあった寝具などにも留意を。
④眠る前に自分なりのリラックス法、眠ろうとする意気込みが頭をさえさせる
眠れない際は無理に寝ようとせず、読書や音楽、ストレッチなど自分に合った方法でリラックスを。ぬるめの入浴も寝付きを良くする。
⑤目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン
日光は人間の体内時計を刺激して最適なリズムを作ってくれる。目覚めたら適度な日光を浴びることが大切。雨やくもりでも室内の窓際にいると良い。
⑥午後の眠気をやりすごす
人体は睡眠のリズムとして午後2時くらいに眠気が生じる。20~30分の短い昼寝でリフレッシュすることで、うまく午後の眠気をやりすごすのも良い。
⑦睡眠障害は、専門家に相談
寝付きの悪さや熟睡感の不足などの睡眠障害は、心身の病気のあらわれであることも。一人で悩まず保険医療専門職(医師・歯科医師)に相談を。
いい睡眠はいい人生につながる
睡眠は、私たちの生活や心身に関するほとんどの部分で、何らかの影響をもたらしています。それだけに睡眠の質にこだわることは、ある意味で、幸せな一生を送ることにつながっているとも言えるでしょう。もしも今、睡眠に関するちょっとした不安、悩みなどがあれば、「まあいいか」「そのうち何とかなるでしょ」といった軽い気持ちで放置せず、専門家に相談してみるのもいいかもしれません。