連絡するとすぐに来ていただけたので、事情をお話して大体の構想を説明しました。そしておおむねの図面とＣＧによる完成予想図を作成していただいたのですが、私がイメージしていたものに近く、見積金額も予算内であったことから、さっそく依頼することにしました。

免震住宅に配慮したエクステリア改修 既設物を活かした最小限の工事範囲で キレイな玄関廻りがさらに快適に

　今回ご相談いただきましたのは、玄関廻りのエクステリア改修工事です。Ｏ様邸は築１７年、一条工務店の木造２階建て免震住宅です。建物も外構も、築１７年とは思えないほどに手入れがされており、解体するのがもったいない気もしましたが、オートバイ置場が欲しいとのことで、工事依頼を受けました。

　工事内容は、ポストとインターホンの付いている門柱と門扉の取替え、庭部分にサイクルポートの設置、それに付随する床の貼り替えと吹き付け塗装工事です。新築時にしっかりとした工事がされていましたので、できるだけ既設を残して、最小限の工事範囲でご提案させていただきました。

　この一条工務店の免震住宅は、地震のときに、建物自体が約６０センチ動く構造ですので、門扉や門柱、カーポートなどの付帯物を、建物から６０センチ以上離して設置しなければなりません。万が一地震が起きたときの二次災害を防ぐ対策だそうです。
そんな限られたスペースの中で、既設物を残しながらの設計でしたので、門扉のサイズや門柱の大きさ、配置などが難しい工事でした。

　ＣＧ図面と実際の現場状況で若干の誤差があり、少し無理をしているところもありますが、いままでの雰囲気をあまり崩すことなく、大野田様のご要望に沿った玄関と、オートバイ置場ができたと思います。今年は梅雨入りも早かったので、予定通りに工事が進まず、Ｏ様にはご不便をおかけしてしまいましたが、とても快適になったと、大変喜んでいただけました。