一体どこから漏れてくる？雨漏り対応は適切に

　わが家の雨漏りを発見した時、多くの方は、ショックや不安を抱えてしまうのではないでしょうか。一刻も早く直さなければ、建物が傷む…費用は一体いくらくらいかかるのか…今回は、雨漏りに関するテーマでお届けします。

雨漏りの原因は様々

　雨漏りの原因や理由は、建物の老朽化や劣化以外にも、実はいくつもあるということを、知っておいて損はありません。考えられる主な原因を、以下に挙げてみます。

建物に隙間がある
屋根、外壁、バルコニーやベランダ等に隙間ができると、そこから雨水が浸入します。通常は防水のための設計や施工がされていますが、経年劣化などで亀裂や浮き、剥がれなどが発生してしまうこともあります。

屋根のどこかが壊れている
台風などで瓦や屋根材が割れたり剥がれてしまうなど、比較的わかりやすい場合もあります。しかし、屋根の棟の部分（屋根材の面が重なる頂点の部分）に何らかの不具合が起こると、そこから屋根内部へと雨は侵入します。こうしたケースでは、すぐに雨漏りには至らなくても、時間をかけて構造部など見えない箇所に被害をもたらすこともあり得ます。

　他にも、天窓が設置されている家の場合は窓周辺の不具合、また、破風（はふ）や鼻隠し（はなかくし）など屋根に近い箇所の劣化や腐食によって、雨漏りが発生することもあります。
　いずれにせよ、雨漏りを発見したら、まずは的確に発生場所と原因を突き止めることが大事です。

雨漏りの補修方法

　　雨漏りの発生している原因となっている場所を突き止めたら、現在の状態をしっかり調べた上で、適切な補修リフォームが必要です。ここでは、補修の方法とかかる費用の目安（あくまで概算です）を挙げていきます。

コーキングによる補修
経年劣化により、外壁やサッシの継ぎ目部分に剥がれ・浮きなどが発生している場合、コーキング処理で対応することが可能です。コーキング処理とは、隙き間を埋めるために充填剤を入れていく作業。コーキング剤自体はホームセンターなどで購入できます。リフォームを依頼した場合は、雨漏り場所を確実に特定するための調査なども必要な場合があり、コーキング対応でも数万円～10万円程度の費用がかかることがあります。

屋根の補修
原因が屋根にある場合は、どのような状態の不具合かによって対応方法も費用も大きく変わってきます。屋根瓦がひび割れていたり、部分的にずれていて、屋根の下地にまで影響が及んでいる場合。不具合箇所の周辺のみの部分的な補修で対応可能であれば、おおむね20万円前後の費用感となります。また足場が必要になったり、塗装費用などが含まれてくると、50万円程度となることもあります。補修が必要な範囲が広くなった場合や、屋根材自体の傷みが激しい場合などは、屋根の抜本的なリフォームとなります。屋根材一式を交換したり、既存の屋根の上にカバー工法で対応したりすると、100万円を超える費用が必要となってきます。この場合も、屋根の広さや対応方法により、大きく費用は異なります。

塗装による補修修
本来、塗装は雨漏りを直すためというよりも、屋根や壁材の保守や耐久性向上のためのもの。すでに雨漏りしている部分の対策として塗装を行う際は、外壁やサッシの継ぎ目や隙き間のコーキング処理を併用するケースが多いです。広く外壁全体を塗装・コーキングする場合は、足場を組み施工することになるため、100万円～150万円程度が必要となります（補修範囲の広さなど、ケースバイケースです）

雨漏りは保険の対象？

　建物が火災保険などに加入しているなら、その雨漏りが保険金支払いの対象となるかどうかを判断する必要があります。一般的に経年劣化による雨漏りは対象とはなりませんが、たとえば台風や大雨など、契約内容に該当する災害が原因であれば、保険金支払いが行われる場合があります。

　そのためには、保険会社側の調査が必要となります。手順としては、まずはしっかりとしたリフォーム業者に事前調査を依頼し、災害による雨漏りが原因であるとわかったら、保険会社に連絡を入れるとスムーズです。補修工事を行う前に、保険会社に調査を依頼しておきましょう。

雨漏り修理はプロに相談を

　屋根の補修・リフォームに関しては、悪徳な業者がトラブルを引き起こすケースが増えています。また、費用を節約したいがために、高所など危険な作業でも自分でできないかと、考えたりもしがちです。ただ、 安全に、確実に、不具合のある場所や原因を探し出し、その後も雨漏りが起きないよう適切な工事ができるのは、やはりプロのリフォーム会社です。手前味噌ではありますが、雨漏りなど不安な思いをしている方は、まずはサンリツホームにご相談ください。

一体どこから漏れてくる？ 雨漏り対応は適切に