M様邸(名古屋市昭和区)
建物種別/組積造
築年数/30年
工事期間/1週間
リフォーム完成/2018年10月
今回リフォームした所
●ブロック解体
●フェンス設置
ビフォーアフター
Q1.リフォームのきっかけは?
6月18日の大阪府北部地震では、倒壊したブロック塀の下敷きとなり、登校中だった小学生女児が犠牲になるという悲しい事故が起こりました。それをニュースで知った私は、慌てて駐車場の塀の確認に現地を訪れました。
塀のことは以前から気にかけていましたが、いざ工事となると契約していただいている方たちにも迷惑がかかるため、工事の決定には至らなかったという経緯があります。
しかし今回、現地を確認すると素人目にもかなり塀が老朽化している様子がわかったため、「1日でも早く工事をしなければ」と判断し、さっそくサンリツホームさんに診断をお願いしました。
Q2.工事を終えての感想をお願いします。
診断の結果、ブロック塀本体の劣化に加え、必要な部分に控え壁が設置されていないことや、ひび割れしている部分が何カ所かあることなどが判明しました。
これを踏まえ、どんな工事が最善なのかを検討した上で、早急に工事を始めていただくことにしました。
とくに歩道に面した部分は、歩行者や自転車の往来が多いにもかかわらず、控え壁が設置されておらず大変危険な状態だったようですが、無事に工事完了となりました。
これでほっと一安心することができ、感謝しております。本当にありがとうございました。
Q3.リフォームのポイントは?
隣接するマンション側には目隠しタイプのアルミファンス 駐車場入口付近はメッシュタイプ 視覚的な安全性も確保!
6月の大阪府北部地震で起こったブロック塀の倒壊事故以来、弊社にも数多くの問い合わせをいただいております。
現在の建築基準法では「ブロック塀の高さの上限は地盤面から2.2mで、ブロック塀の高さが1.2mを超える場合は、3.4m以下ごとに控え壁を設けなければなりません」とあります。
今回施工した増本様駐車場は1.8m(9段)のブロック塀でしたが、下部0.8m(4段)を残して上部1.0m(5段)を解体し、解体した上部にアルミフェンスを設置させていただきました。上部を解体することでブロックの高さ自体が1.2m以下になったため、控え壁の設置は必要なくなりました。
また、ブロック塀の重量は1㎡(高さ4段×横幅3列分)あたり約200kgにもなりますが、上部の解体で重心が低くなり、全体の安定度をかなり高めることができました。
フェンスには、隣接するマンション側には目隠しタイプのものを採用し、駐車場入口付近のみをメッシュタイプにしました。これで歩道の自転車や歩行者が見えやすくなり、視覚的な安全性も確保することができました。
名古屋市の場合、道路や歩道に面するブロック塀の解体工事には、補助金を申請できます。
その他の市町村でも同様に申請できる場合がありますので( ※ )、ブロック塀の傾きやひび割れなどで気になる部分があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
※自治体により異なります。詳しくは弊社におたずねください。