S様所有:賃貸マンション (名古屋市瑞穂区)
建物種別/鉄筋コンクリート造3階建て
築年数/19年
工事期間/3日間
リフォーム完成/2019年3月
今回リフォームした所
●屋上点検ハッチ取替
●エントランス扉取替
●天井点検口取替
●クロス張替
ビフォーアフター
Q1.リフォームのきっかけは?
昨年9月の台風は非常に激しく、弊社の管理している物件でも多くの被害がありました。そのひとつが、今回お願いした築19年のビル。修繕箇所は屋上点検ハッチと、玄関エントランス扉です。
Q2.工事を終えての感想をお願いします。
屋上点検ハッチは普段使用する機会が少なく、劣化に気付きませんでした。ところが3階の天井からの雨漏りに気付いて屋上に上がってみると、点検時に開閉する点検ハッチが強風にあおられ、鎖がはずれた状態になっています。このハッチは鉄板製だったので、錆びて腐食もしていました。そこでステンレス製のハッチに交換。早急の応急処置で雨漏りの被害は最小限にとどまりました。
すると今度は「玄関エントランスの扉が壊れている」との連絡が! 早速かけつけると扉のガラスが割れて扉枠が曲がり、鍵をかけることができません。そのためセコムさんにも来ていただき、鍵だけはかけられるように扉の曲がりを調整してもらいました。また扉のガラスも割れており、入居者の方々がケガをされないよう、ダンボールを貼り付けてから充分に注意喚起を行いました。
今回は、弊社で管理している物件の中で一番大きな被害でしたが、被災時の不安や焦りでパニックになっている時でも電話一本でかけつけてくださり、本当に心強かったです。これからも頼らせていただくかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
Q3.リフォームのポイントは?
点検用ハッチから雨漏り、玄関エントランス扉の故障 台風被害を「火災保険」の 補償にて修繕しました!
季節はずれの話題で恐縮ですが、実は今でも昨年の台風被災の工事が続いています。S様賃貸マンションの工事も台風被害によるもので、物件は築19年の鉄筋コンクリート造り3階建てビル。1階部分は店舗で、2・3階が貸事務所です。
まず屋上点検用のハッチの取り替えですが、既設のハッチは鉄板製で、今どき珍しく鍛冶屋さんが造ったもの。しかし経年劣化で錆びて鎖止めが壊れていたため、今回は錆びないようにステンレス製のハッチにし、ガスダンパー式を選んでいただきました。ガスダンパーは高圧ガスにより大きな力を発揮する性質を持ち、片手での施錠・開錠が可能。扉の開閉がスムーズで、出入りも安全かつ楽になりました。
一方エントランス扉ですが、通常は両開きの扉の片側が固定されています。ところが強い風のせいで扉がドアストッパーにぶつかり、その衝撃で扉枠がねじれ、ガラスが割れていました。こちらの扉はオーダーメイドなので、通常でも納期がかかる商品なうえ、あまりの台風被害件数の多さにメーカーもパンク状態。すぐ納期回答がいただけず、私たちも不安になったほどでした。
結局、火災保険の申請期間を含め工事完了までに3ヶ月かかり、台風の仕業とはいえ、建物管理をするオーナー様方の苦悩を実感する工事になりました。幸い2次被害は出ず、ほっとしております。
前述のように台風被害による工事は未だ続き、9割近くは落ち着きましたが、気付かれたのが遅かったり、資材の生産が追い着かず工事が遅れているものもあります。不具合に気付いた方は、今からでも大丈夫ですので、お気軽にご相談ください。