不安が高まる時代の防犯対策リフォーム
家の防犯対策について、皆さんはどうお考えでしょうか。大事なこととは思いながらも、つい先送りにしてしまう。泥棒や強盗のニュースを見るたびに、思い出してはまた悩む。 今回は、家への侵入犯罪と防犯リフォームのお話です。
侵入犯罪の現状を知る
警察庁の統計データを見てみると、住宅への侵入窃盗や侵入強盗の認知件数は、平成14年をピークに減少傾向となっています。ただ最近では、「宅配業者を装う」「窓ガラスを破壊して押し入る」など、 悪質な手口の侵入強盗事件が連続して発生しています。
令和4年の侵入窃盗・侵入強盗の各種データを簡単にまとめてみます。
●発生件数:住宅対象の侵入窃盗は15,692件。侵入強盗は129件。 ●発生場所:侵入窃盗は戸建住宅が最も多く33.0%。侵入強盗は戸建てが17.6%、共同住宅が26.9%。 ●手 口 別:侵入窃盗の場合、空き巣が最も多く、約1/3を占めています。 ●身 体 犯:侵入強盗の身体犯(強盗殺人・致死、強盗傷人、強盗強姦)は100件。前年比16.3%増加。 |
侵入の手口を知る
警察庁のデータでは、最も多い侵入手口は「無締り(無施錠)」 からの侵入となっています。戸建住宅及び3階建て以下の共同住宅では発生件数の半数以上が無締りからの侵入でした。4階建て以上の共同住宅でも、無締りからの 侵入が40%以上を占めています。日頃から出入り口や窓には施錠する習慣を徹底することが大事です。
次いで多い手口が、「ガラス破り」や「合鍵」 での侵入です。 ガラス破りは、窓ガラスを破壊し、そこに手を入れて開錠後に侵入する手口です。通常のガラスであれば数秒で破壊されます。
合鍵での侵入も多く、合鍵を郵便受けなど玄関の付近に置いておくことは危険です。また合鍵の複製は必要最低限の本数に留めておくこと、合鍵自体はもちろん鍵番号も確実に管理することが重要なのは、言うまでもありません。
またドアの場合は、バール等でこじあけるケースや、ピッキング、サムターン回しなどの手口もありますが、防犯対策が施されたドアや錠が増えてきたことなどから、発生件数は減少しています。
防犯対策リフォーム例
家の防犯対策として、 様々な箇所への防犯リフォームを施すことは大切です。様々なツールやリフォームタイプがあるため、予算や優先順位などに応じて適切な対策を行っていきましょう。
窓の防犯リフォーム
●補助錠を取り付ける。 ●防犯フィルムを貼り付ける。 ●面格子、窓シャッターを取り付ける。 ●防犯ガラスに交換する。 |
玄関の防犯リフォーム
●補助錠を取り付ける(1ドア2ロック)。 ●ドア枠にガードプレートを取り付ける。 ●防犯性能が高い鍵に交換する。 ●インターホンを交換する |
エクステリアの防犯リフォーム
●センサーライトを取り付ける。 ●防犯砂利を敷く。 ●のぼりにくいフェンスや塀を設置する。 ●防犯カメラを取り付ける。 |
防犯意識を一層高めよう
日々報道される侵入犯罪のニュースなどを見聞きしていると、ますます不安が湧き上がってくるという方も少なくないでしょう。防犯対策は、今回紹介してきたリフォーム以外にもあります。セキュリティ契約をするのも一つの方法、ご近所とのコミュニケーションをしっかりさせておくことも大切です。そして何より、 自分自身の防犯意識を高めておくことが重要ではないでしょうか。すぐに施せる防犯リフォームもいろいろありますので、ご不明な点やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。