簡単にできることから リフォームまで気になる花粉対策
希節がだんだん暖かくなってくると、そろそろ花粉対策しなきゃ…と考える方は、少なくないのではないでしょうか。今回は、花粉症の症状を軽減できる様々な対策についてご紹介します。
2024年の花粉情報
スギ花粉の飛散する時期は、地域やその年の気候などによっても異なりますが、だいたい2月~4月末頃とされています。2023年~2024年にかけては暖冬だったことに加え、2024年2月中旬には各地で季節外れの暖かさとなったこともあり、各地で飛散時期は早まったようです。気になるピークの時期ですが、名古屋など東海地方ではスギ花粉のピークは3月上旬~中旬、ヒノキ花粉のピークは3月下旬~4月上旬あたりと予想されています。
スギやヒノキ花粉は初夏の頃までがピークですが、 イネ科やブタクサなどの花粉は初夏から秋頃まで飛散します。ニュースや天気予報、インターネットの花粉情報サイトなどをこまめにチェックしておきましょう。
自宅でできる花粉対策
花粉対策として外出時にはマスクやメガネが効果的ですが、家に帰った際や在宅時にも気をつけておきたいポイントがあります。
<帰宅時>
●花粉を取り除く 玄関先で、 体や服についている花粉をできるだけ取り除くことが大事です。衣類などにも使える粘着シートを使うと効果的。手でバシバシと服をはらうことは、逆効果になってしまうので注意しましょう。 ●服を脱ぐ 帽子やコート、ジャケットなど、さっと脱げる衣類は玄関先で脱いでしまうのも一つの方法です。玄関収納があるなら、そのまましまっておくことで屋内に花粉を持ち込みにくくできます。 <在宅時>
●窓を閉めておく 花粉の多い時期は極力窓を閉めておくことがおすすめです。どうしても換気がしたい場合は、花粉が比較的少ないとされる早朝や夜間の時間帯が良いとされています。 ●こまめに掃除をする 室内に入り込んだ花粉は簡単には出ていきません。ですから花粉の多い時期には頻繁に掃除をすることがおすすめです。花粉がたまりやすい場所、 玄関・リビング(ソファ周り)・窓付近(カーテン) などを重点的に掃除しましょう。 ●空気清浄機を使う 花粉除去機能やフィルター性能が高い空気清浄機の活用も検討してみましょう。一般的にはリビングや寝室などに設置しますが、 花粉を持ち込みやすい玄関に置くのもアリです。 ●加湿器を使う 加湿器を使うことで、室内の空気中の花粉が床に落ちやすく、舞い上がりにくくなります。床に落ちた花粉を吸い込んでしまわないように、掃除機などでこまめに掃除することが必要です。 |
リフォームで花粉対策
家の中にいても花粉症の症状に悩まされている方は、 花粉症に効果的なリフォームを一考してみることもおすすめです。
●屋内干し用スペースを設置
最近では、花粉が多い日などは「洗濯物を外に干すことは控えましょう」とアナウンスされることも増えてきました。サンルームやランドリールームを設置することで、屋内に洗濯物を干すことができ、 雨の日でも活用できます。 ●浴室暖房乾燥機を設置 洗濯物の屋内干しの方法として、浴室を活用することも一案です。 浴室暖房乾燥機があれば、洗濯物を干したりすることはもちろん、浴室のカビ防止や、冬場のヒートショック対策としても利用できます。 ●空気清浄機の天井取り付け 床置き型の空気清浄機は、置き場所に困ったり転倒の危険があります。天井埋込型の空気清浄機は、スペースを邪魔することがないため、室内を広く使えます。空気清浄機付きの照明(シーリングライト)もあります。 ●玄関収納の設置 玄関先にウォークインクローゼットタイプの大きめな収納スペースやシューズクロークなどがあれば、玄関で上着を脱いでから家の中に入ることが可能になります。 ●床材の交換 アレルギー対策が施してある床材は、花粉症対策としても有効です。床材表面に塗布された薬剤(アレルギー対策済み)が、花粉などのアレル物質による害を抑制することが可能です。 |
様々な花粉対策を知っておきたい
「花粉対策のためにリフォームをする」というよりは、「リフォームの予定があるから、花粉対策も考えたものにしたい」という方が多いかもしれません。いずれにしても、花粉症対策の様々な方法を知っておくことは大切です。花粉症は、発症する前からの予防(適した薬を飲み始めるなど)が重要とされています。また、規則正しい生活習慣が大事だ、とも言われます。タイムリーな花粉情報もチェックしつつ、全方位型の花粉対策で、モヤモヤした時期を乗り越えましょう。