2017年10月10日
自宅が一番危険なところ!?本当に介護リフォームって必要なの?
「介護リフォームはまだ早いかな」
「(同居している)おじいしちゃんもまだ元気そうだし、まだいいかな」
こんな風に考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
たとえ今、大きな障害がなくても、体の衰えは進行します。将来のことを見据えて介護リフォームを検討してみませんか?
既にバリアフリーのリフォームや介護のリフォームを行った方が、リフォームをしようと思ったきっかけとして多く挙げるのが
「将来、自分の老後に備えて」
「同居している家族がすぐに必要になったから」
「同居している家族が今後、必要になると思うから」という理由です。
注目したいのは2つ目の「すぐに必要になったから」です。
この時点で、もうなにか事故が起きてしまっています。未然に防ぐことができなかったのです。
年齢を重ねてくると、今まで気にも留めなかったような小さなことが生活の障害となります。
今まで問題なく暮らしていた家庭内でも事故が意外に多いのが現状です。
また、不慮の事故で亡くなった方の70%以上が65歳以上の方が占めていて、さらにその中でも不慮の事故の60%が家庭内で起きています。(厚生労働省の「不慮の事故死亡統計」より)自宅だから、安心・安全とは言い切れないのです。
おそらく仕事も退職し、ご高齢になるほど自宅にいる時間が長くなっていきます。つまり、自宅こそ危険を取り除く必要がある場所なのです。
■家庭内での事故原因
家庭内でもっとも多い事故原因は「転ぶ」です。全体の約80%を占めています。
次いで「落ちる」が約10%となっています。この転倒・転落による事故は65歳未満では23%ですが65歳以上になると約60%、75歳以上に限定すると約65%にも上昇します。
高齢者の方が転んでしまう原因はすり足です。すり足ですと小さな段差はおろか、カーペットにより段差にさえ、つまずいてしまうのです。
また、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)等で骨がもろくなっている場合少し転んだだけでも大腿骨頚部の骨折をしてしまい、そのまま寝たきりになってしまう、なんてことも珍しいことではありません。
また、数は少ないものの、起きると大事故につながるのが「おぼれ」「やけど」による事故です。特に冬に起きることが多く、原因は浴室の温度差です。血圧の変動を大きくし心筋梗塞や脳出血等の疾患を引き起こし、浴槽内で動けなくなり、溺れてしまうのです。
こういった事故を防ぐためにはまず、そのリスクに目を向ける必要があります。
実は、今回挙げた事故はすべてリフォームで対策を打つことができるのです。
これらの家庭内の事故を未然に防ぐために、何十年後の暮らしを見据えて、備えておくことが重要だと言えるでしょう。
備えておくことに”早すぎる”ことはありません。自分のため、家族のために介護リフォームを検討してみてはいかがでしょうか?