2017年11月18日
外壁塗装の価格はどれぐらい?~計算方法をご紹介します~
適切な価格でしっかりとしたリフォーム工事を行ってもらえる業者を選ぶためにも、ある程度の相場を知っておくことは必要です。
今回は、外壁塗装工事のおおよその相場を紹介します。
費用については見積もりによって大きな幅があり、それだけでどの業者が最善かということを見抜くのは難しいですが、明らかな乖離には気付くことができるはずです。
まず、ご自宅の外壁の面積を求めましょう。外壁の面積には以下のような公式がわかりやすいとされています。
外壁の面積 = 延坪 × 3.3(1坪が3.3m²) × 係数(1.2~1.7、主に1.2で計算)
次に、外壁塗装工事の各工程の平米単価は以下のようになります。
・足場…600円
・養生…350円
・飛散防止ネット…150円
・シーリング(コーキング)の打ち増し…750円
・高圧洗浄…200円
・下塗り…700円
ここに先ほど算出した外壁の面積を掛けます。実際の現場を想像していただくとわかりやすいですが、足場と養生については建築物の外側に設置したり使用したりしますので、外壁の面積よりも2割ほど大きい数字を掛けるとよいでしょう。
このほかにも、下地の補修などで数万円、廃棄物の処理などの雑費で数万円かかります。そして、実際に塗る作業(中塗り・上塗りの合計2回)は塗料によって変わってきます。坪単価は以下のようになります。
・アクリル:14000円
・ウレタン:15000円
・シリコン:16000円
・ラジカル:17000円
・フッソ:22000円
これらを合算するとご自宅の外壁のリフォームにかかると推定される大体の費用を求めることができます。
見積もり時にこれよりも明らかに上の価格を提示した場合は何かを割高にしている可能性がありますので、見積もり表をよくご覧になられて検討されると悪徳業者に騙されにくくなります。
実際に、計算をしていただくと、かなりの価格になることはお判りでしょう。
そこで、なんとかして安くならないかとお考えにはなるかもしれません。
比較サイトなどで、とにかく安い業者を…とお考えの方、少し立ち止まって考えてみましょう。
そもそも、外壁塗装の工事を安くできると思いますか?
外壁塗装の工事はまともにすれば約1か月、短くても2週間はかかる工程です。
工事をする職人は通常は複数います、その一人当たりの月給が数十万円で、他にも材料費などもかかります。
そうすればおのずとそれなりの価格にはなることがおわかりかと思います。
ここで安易に価格を下げようとすると、業者側としては各工程の質を下げるしかなくなり、手抜き工事へとつながります。
質の悪いリフォームでは、またすぐに劣化して修繕が必要になり、長い目で見ると余計に費用が掛かってしまいます。
安さばかりを重視せず、費用と質の両面が担保された業者を選ぶようにしましょう。