2019年03月01日
春分の日を前に改めて知りたい お彼岸の基礎知識
春分の日を前に改めて知りたい
お彼岸の基礎知識

3月21日は春分の日。毎年の恒例行事としてお墓参りをする方も多いですが、お彼岸とは何かを説明できる方は少ないかもしれません。そこで今日は「お彼岸の基礎知識」をお伝えします。
●お彼岸はいつからいつまでを指すの?
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お彼岸は春と秋にあり、「春分の日」「秋分の日」を中日とした前後3 日、トータル7 日間が彼岸です。春分の日と秋分の日はその年により変わりますが、今年は3月21日と9月23日です
●お彼岸の由来は?
なぜお墓参りをするの?
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「彼岸」は、もともと仏教の言葉。悟りの境地を「彼岸」、煩悩に満ちた世界を「此岸(しがん)」と呼び、彼岸は西に、此岸は東にあるとされています。
そして、春分の日や秋分の日は太陽が真東から昇り真西に沈むので、彼岸と此岸がもっとも通じやすいと、先祖を供養するようになったそう。
また「彼岸」=「日願」として、太陽神を信じる神道と結びつきやすかったという説もあります。
祝日法では、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」。春の種まきや秋の収穫とも関係づけられ、自然やご先祖様へ感謝の気持ちを伝える行事になったといわれています。
ちなみにお彼岸にお墓参りをするのは、仏教国の中では日本だけだとか。
●お彼岸にお供えする、
お花や食べ物は?
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お供えする花は基本的には仏花ですが、季節の花や故人が好きだった花を供えるのもいいですね。ただし、香りの強いものやとげのある花は避けましょう。
食べ物は春なら「ぼたもち」、秋なら「おはぎ」ですよね。2 つは同じ食べ物ですが、それぞれの季節に咲く「牡丹」と「萩」がその由来。厳密には小豆は秋に収穫されるので、秋は小豆を皮ごと使う「つぶあん」、春は固い皮を取った「こしあん」を使います。
日本の行事には必ずいわれがあり、周りの自然や命と結びついています。こうした知識を知っておくと、行事もより味わい深くなりそうです。
いつも見守ってくださるご先祖様のように、私たちも皆さんの住まいを見守る存在でいたいと思います。
今月もサンリツホームをよろしくお願いいたします。