2020年01月01日
令和初の お正月をおいしく お雑煮エトセトラ

令和初のお正月をおいしく
お雑煮エトセトラ

元号が令和となって初めてのお正月です。新しい時代を迎え、変わっていくものもあれば、脈々と続く伝統もあります。
お正月の定番「お雑煮」は、多くのご家庭で代々受け継がれているものの代表ではないでしょうか。
●お雑煮は「お年玉」を食べるものだった
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そもそもお雑煮は、お年玉を食べるための料理でした。「お年玉?お金を食べるの?」と驚く方もいるかもしれません。現在はお金が主流のお年玉ですが、昔はお餅だったのです。餅は魂や生きる力を象徴するものであり、年の初めに神様から分けてもらうことで、一年分の力を授かると考えられていました。魂の宿った餅を頂くために、お雑煮には必ず餅が入っているのです。

●お雑煮の味も見た目も地域によって大きく違う
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「お雑煮」という言い方は江戸時代に定着していたようです。
お餅の他に、地域や家ごとに雑多なものを煮込むようになったからと言われています。現代でも実に様々な作り方・材料で
味わうのがお雑煮ですね。
【代表例:関西風】白みそ仕立て・丸餅・焼かずに煮る
関西風といっても様々です。京文化が根付く地域では白みそ、日本海側や山間部は赤みそを使うところも。
【代表例:関東風】しょうゆ仕立て・角餅・焼いてから煮る
江戸文化(武家社会)が色濃い地域は、「みそをつける=失敗する」を嫌い、しょうゆベースの味付けと言われています。
●百花繚乱、お雑煮ラインナップ
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愛知県はかつお昆布だしに角餅、具材も餅菜などシンプルなものが代表格ですが、日本各地にはまだまだ特徴的なお雑煮があります。
【岩手県】鶏肉とかつおだし仕立て・野菜やきのこ、高野豆腐など具沢山・くるみだれ
【新潟県】鮭のアラのだし仕立て・鮭の身や根菜たっぷり・イクラをトッピング
【広島県】白だし仕立て・牡蠣と輪切りの野菜を入れる・ブリや穴子を入れる地域も
【香川県】白みそ仕立て・小豆あん入り餅を入れる・にんじんや里芋なども
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